読者の声
とてもテンポよく進むストーリーに、一度も読みあきることなく物語を楽しむことができました。原作者様だけでなく、訳者の岩城先生のセンスによるところも大きいのだと思います。登場人物たちが等身大よりも少し背伸びをしながら奮闘する姿に、さわやかな興奮を覚えました。ドキドキしつつ、続編を楽しみたいと思います。(札幌市・29歳)
ドラゴンの棲む土地があり、魔法使いがおとぎ話ではない世界。そこでは笛ふきたちが曲をかなで、世界の平和を守っていた――。
たぐいまれな笛の才能を持つ少年パッチ。笛ふきの拠点・ティヴィスキャンで修業をつんでいたが、意に沿わない部隊への配属にたえかねて、逃げ出してしまう。その日暮らしを送るなか、生活のために禁断の曲を演奏し、ティヴィスキャン城の奥深くに投獄されることに。そこで出会ったのは、人間とドラゴンの子どもたちをさらった世紀の大悪人〈ハーメルンの笛ふき〉だった。
パッチに絶望的な刑が言い渡された翌日、ドラゴンがティヴィスキャン城を襲撃し、パッチはその混乱に乗じて脱獄に成功する。そして、ひょんなことから道連れになったレン(魔法使いにネズミにされた女の子)、ドラクリフ(ドラゴンとグリフィンのハーフ)のバルヴァーとともに、レンの魔法を解くための旅に出ることに。脱獄犯となったパッチと、ネズミにされたレン、ドラゴンでもグリフィンでもないバルヴァーは、みんなどこか「はみだし者」。次第に固くあたたかい友情で結ばれていく。そして一行は思いがけず、〈ハーメルンの笛ふき〉事件の真相を知ることになり、さらにその道行は運命に導かれるようにこの世で最も危険な魔力を持つ〈黒ダイヤ〉の秘密にせまる大冒険へと発展していく――。
ミステリー作家でもある作者が綿密につくり上げた世界観と緻密に張り巡らせた伏線を下敷きに繰り広げられる大型ファンタジー・シリーズ第1弾
とてもテンポよく進むストーリーに、一度も読みあきることなく物語を楽しむことができました。原作者様だけでなく、訳者の岩城先生のセンスによるところも大きいのだと思います。登場人物たちが等身大よりも少し背伸びをしながら奮闘する姿に、さわやかな興奮を覚えました。ドキドキしつつ、続編を楽しみたいと思います。(札幌市・29歳)