修道院のヤギ小屋にたおれていた少女。「ベアトリス」という自分の名前のほかは、すべての記憶をなくしていました。庶民の読み書き―特に女性の読み書き―が禁じられていた時代に、この少女は文字が書けたり読めたりしました。国王の兵士たちが捜索しているのは、この少女ではないか?……やがてベアトリスは、予言に語られている少女であることがわかってきます。「ある日、ひとりの少女があらわれて、悪しき心を持った王を追放するだろう」という予言です。彼女の味方は、守護神のようなヤギ、村の少年ジャックにエディック修道士……言葉の力と、武器を持たない仲間たちしか頼るもののない少女が、国王側の権力に立ちむかう姿を描く物語です。
ケイト・ディカミロ 作
/ ソフィー・ブラッコール 絵
/ 宮下嶺夫 訳
- カテゴリ
- 読み物
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566014619
- 税込定価
- 1,980 円
- 発売日
- 2023年04月
ご購入は、全国の書店、またはネット書店よりご購入ください。
※書店によっては、在庫の無い場合や取扱いの無い場合がございます。あらかじめご了承ください。
著者プロフィール
ケイト・ディカミロ
アメリカの作家。『ねずみの騎士デスペローの物語』と『空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ』で、二度のニューベリー賞を受賞。そのほかの作品に『きいてほしいの、あたしのこと―ウィン・ディキシーのいた夏―』、『愛を見つけたウサギーエドワード・テュレインの奇跡の旅―』などがある。
ソフィー・ブラッコール
画家、絵本作家。『プーさんとであった日―世界でいちばんゆうめいなクマのほんとうにあったお話―』と『おーい、こちら灯台』で二度のコールデコット賞を受賞。ほかの作品に『あかちゃんの木』、『へそまがりねこマックス』などがある。
宮下嶺夫
翻訳家。おもな訳書に、ロアルド・ダールの『マチルダは小さな大天才』『ぼくのつくった魔法のくすり』、ロイド・アリグザンダーの『ゴールデンドリーム』「ウェストマーク戦記」全3巻などがある。