父から海に近づくことを禁止されていたフィンが、ある日海に落ちてしまった。溺れる!と覚悟したが、逆に海の中で自由に泳ぎまわれることがわかる。実はフィンは、詩にもうたわれたイルカ族の乙女の血を引く子どもだったのだ。人間が飛ばした風船がイルカたちに被害を与えていると知ったフィンは、なんとか助けたいと願う。だが、ひとりでは無理だ。今まで仲間はずれにされていたフィンが、勇気をふりしぼってクラスメートたちに訴える。子どもたちの姿が、やがて大人にも影響をおよぼして……。紛争地の子どもたちを描き続けてきた作家エリザベス・レアードが、伝説をまじえながら海洋汚染をとりあげた力作。
エリザベス・レアード 作
/ 石谷尚子 訳
- カテゴリ
- YA一般読み物
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566024700
- 税込定価
- 1,760 円
- 発売日
- 2020年09月
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著者プロフィール
エリザベス・レアード
イギリスの作家。パレスチナの子どもたちを描く『ぼくたちの砦』、エチオピアのストリート・チルドレンを描く『路上のヒーローたち』、内戦下のレバノンを舞台にした『戦場のオレンジ』、シリア難民の物語『はるかな旅の向こうに』など、困難な状況にある子どもたちを描き続ける。『イルカと少年の歌』では、海洋汚染の問題を伝説をまじえて語る。
石谷尚子
上智大学文学部英文学科卒業。翻訳家。おもな訳書に、エリザベス・レアード作品ほか、『イスラエル永遠のこだま』、『超陰謀60の真実』、『ママ・カクマ―自由へのはるかなる旅―』などがある、NPO法人難民自立支援ネットワーク理事長。
受賞・選定
2021年第65回西日本読書感想画(小学高学年)