シーラは目立つことが大きらいな女の子。学校で「ザ・ミュージック・マン」のミュージカルに取り組むことになり、みんなその話題でもちきりだ。実はシーラは歌がうまい。先生や親友に強くすすめられてオーディションを受け、カルテットのひとりに選ばれる。練習を重ねるうち、シーラはこのミュージカルを心から愛するようになる。さまざまなトラブルや淡い恋の芽生えのなか、とうとう幕を開ける日がやってきて……というユーモアいっぱいの物語。原題の「アップステージ」とは、舞台で主役がかすむようなことをする、という意味がある。「ザ・ミュージック・マン」は1957年にブロードウェイで上演され、今年またヒュー・ジャックマン主演で再演されている。