グリマー・クリークの町では、毎年必ず住民の誰かに「奇跡」が起きる。映画監督を夢見るロージーは、その「奇跡」をドキュメンタリー映画にして、町のフェスティバルで上映することを思いつく。その裏には、生まれてから一度も会ったことのない父親(俳優)をフェスティバルに招待したいという切ない願いがあった。親友たちの協力を得て制作を始めるが、撮影はトラブル続き、親友とはケンカ別れ、頼みの母には新しい恋人ができそう、父親からはメールの返事が来ない……と八方ふさがりだ。大切な人に危険が迫って初めて「奇跡」の本当の意味に気づくロージー。12歳の少女の揺れる心が繊細に描かれる物語。巻末に、物語に出てくるお菓子のレシピつき。
ステイシー・ハックニー 作
/ 渋谷弘子 訳
- カテゴリ
- YA一般読み物
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566024762
- 税込定価
- 1,760 円
- 発売日
- 2022年10月
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著者プロフィール
ステイシー・ハックニー
アメリカの作家。バージニア州で生まれ育つ。ウェイクフォレスト大学、バージニア大学ロースクールに学ぶ。家族と共に現在もバージニア州在住。『グリマー・クリークの奇跡』は彼女のデビュー作。
渋谷弘子
県立高校で英語を教えたのち、翻訳の道に進む。おもな訳書に『「走る図書館」が生まれた日―ミス・ティットコムとアメリカで最初の移動図書館車―』『お話きかせてクリストフ』『いたずらっ子がやってきた』『ぼくたちのスープ運動―小さな思いやりが世界を変える!―』などがある。