第二次世界大戦で日本とアメリカが戦ったとき、アメリカに暮していた日系人は「アメリカの敵」とみなされました。大人も子どもも、荷物のように札をつけられ、強制収容所に送られました。図書館司書のクララ・ブリードさんは、自分の図書館に来ていた日系アメリカ人の子どもたちのことを決して忘れず、何年間にもわたって、本やこまごまとした日用品を送り続けました。子どもたちも、収容所からブリードさんにあてて、たくさんの手紙やハガキを送りました。子どもたちの困難な時期を、変わらぬ友情で支え続けた図書館員の姿を描く、本当にあったお話です。
シンシア・グレイディ 作
/ アミコ・ヒラオ 絵
/ 松川真弓 訳
- カテゴリ
- 絵本
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566080645
- 税込定価
- 1,540 円
- 発売日
- 2020年06月
ご購入は、全国の書店、またはネット書店よりご購入ください。
※書店によっては、在庫の無い場合や取扱いの無い場合がございます。あらかじめご了承ください。
著者プロフィール
シンシア・グレイディ
第二次世界大戦中のできごとを調査中、日系アメリカ人の子どもたちが、図書館司書にあててたくさんの手紙を書いていたことを知って強い印象を受け、本書を執筆。自身も、ワシントンDCの中学校の図書館司書を14年勤めた。
アミコ・ヒラオ
自身のルーツである日本人の歴史を学び、のちにロード・アイランド・スクール・オブ・デザインを卒業。何冊もの児童向け図書にイラストを描いている。アメリカ、マサチューセッツ州在住。
松川真弓
英米の絵本や物語の翻訳を手がける。おもな絵本の翻訳に『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『庭のマロニエ―アンネ・フランクを見つめた木―』などがある。