真っ赤なヒナゲシの花がゆれるフランダースの野。のどかな風景のこの場所は、第一次世界大戦時、激戦地になったところだ。今も、不発弾や兵士の持ち物が見つかる。近くに住むマルテンス一家には、代々伝わる宝物があった。それは詩が記された一枚の紙きれ。第一次世界大戦に従軍した兵士が書き、戦後、世界中で有名になった詩だ。なぜこの詩がマルテンスの一家に伝わることになったのかを語りながら、戦争と人々のかかわりを描く物語。あとがきでは、「ヒナゲシの花」が戦後、戦没者追悼の象徴となった経緯が述べられている。
マイケル・モーパーゴ 作
/ マイケル・フォアマン 絵
/ 佐藤見果夢 訳
- カテゴリ
- 絵本
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566080744
- 税込定価
- 2,200 円
- 発売日
- 2021年08月
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著者プロフィール
マイケル・モーパーゴ
1943年生まれ。イギリスを代表する児童文学作家のひとり。小学校教師を経て執筆活動に入る。戦争を題材とした作品では、映画にもなった『戦火の馬』、『アーニャは、きっと来る』のほか、『兵士ピースフル』『世界で一番の贈りもの』『ケンスケの王国』などがある。
マイケル・フォアマン
1938年生まれ。イギリスの絵本作家、イラストレーター。『ネコが見た”きせき”』などの絵本のほか、『走れ、風のように』『世界で一番の贈りもの」『負けるな、ロビー!』『弱小FCのきせき』などのマイケル・モーパーゴ作品に挿絵を描いている。
佐藤見果夢
1951年生まれ。公立図書館勤務を経て、児童文学・絵本の翻訳にたずさわる。おもな翻訳作品に、『戦火の馬』『アーニャは、きっと来る』『世界で一番の贈りもの』『兵士ピースフル』『おじいちゃんがのこしたものは…』などのモーパーゴ作品、絵本の翻訳に『これがほんとの大きさ!』『こんなしっぽでなにするの?』などがある。