ばあばはこのごろ元気がない。ケーキも焼かないし、お部屋もほこりだらけ。そして、笑わなくなった。「じんせいからよろこびがきえちゃったみたい」って、ママはいう。
「よろこびって?」
「ひとのこころをしあわせにして、めをかがやかせるものよ」
「ばんごはんのあとのダンスみたい?すべりだいをワァーイ!ってすべるみたい?」
「そうよ!すばらしくすてきなワァーイよ!」
「ばあばはワァーイってしたいんだ!」。ファーンは、ばあばの人生に「よろこび」を
とりもどしてあげようと、「ワァーイ!」を探しに出かけます。
わたしたちに「よろこび」の意味をやさしく教えてくれる、おばあちゃんと孫娘のあたたかな物語です。
コーリン・アーヴェリス 作
/ イザベル・フォラス 絵
/ まつかわまゆみ 訳
- カテゴリ
- 絵本
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566080768
- 税込定価
- 1,650 円
- 発売日
- 2021年09月
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著者プロフィール
コーリン・アーヴェリス
イギリスの作家。セント・アンドリューズ大学で英文学を学ぶ。卒業後は、テレビの子どもむけ番組の制作にたずさわる。日本では、『ぽちっとあかいおともだち』(少年写真新聞社)、『きぼう―HOPE―』(評論社)が紹介されている。
イザベル・フォラス
チューリッヒ在住のイラストレーター。本書『ばあばにえがおをとどけてあげる』JOYで、はじめて念願の児童書の絵を手がけた。日本で紹介されている本に、『インクレディブルホテル』(BL出版)がある。
まつかわまゆみ
翻訳家。英米の絵本・物語の翻訳を手がける。おもな絵本の翻訳に『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『だいすきな先生へ』『めをとじてみえるのは』(すべて評論社)などがある。
担当編集者より
元気のないおばあちゃんが描かれているページと、「よろこび」のあるページの対比が色使いで見事に描かれている美しい絵本です。会いたい人におもうように会えない状況の今、おばあちゃんと孫娘の愛情が心にひびきます。
受賞・選定
第68回青少年読書感想文全国コンクール課題図書選定(小学校低学年の部、1,2年生)