さあ、ごはんの時間! どうすれば食べてくれるのかな?
「おいしいよ、おくちをあけて」。ごはんを食べさせようとしますが、赤ちゃんロバはまったく興味がありません。絵本を見せながら、おもちゃの電車であそびながら、ブランコにのせてみたり! かあさんロバはあの手この手で食べさせようとしますが、ぷいとよこをむくばかり。
赤ちゃんロバは、とうとう逃げ出し、ひとりで森の中にかけこみます。そこでは、ちょうど動物たちがごはんの時間。くだもの、おかし、ながーいスパゲティ、カリカリのスナック、つぶつぶのトウモロコシ。はじめて出会う食べ物を、動物たちがおいしそうに食べているのにうれしくなって、赤ちゃんロバもウモロコシにかじりつきます。おいかけてきたかあさんロバはびっくり。赤ちゃんロバはスプーンを差し出し、おかあさんにも「あーん!」とおすそわけです。
小さな冒険が、赤ちゃんロバに、食べることの楽しさを教えてくれたのでした。
エヴァ・モンタナーリ 作
/ まつかわまゆみ 訳
- カテゴリ
- 絵本
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566081000
- 税込定価
- 1,540 円
- 発売日
- 2024年05月
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著者プロフィール
エヴァ・モンタナーリ
イタリアの作家、イラストレーター。リミニ生まれ。現在はリミニとミラノを行き来している。絵本、広告、カレンダー、雑誌、ポスターなどを手がけ、著作は世界各国で翻訳されている。日本には、『とんがりぼうしの クロチルダ』(光村教育図書)、『きょうから ほいくえん』(岩崎書店)、『ドガさんを おいかけて』(文化出版局 )が紹介されている。
まつかわまゆみ
翻訳家。英米の絵本・物語の翻訳を手がける。おもな絵本の翻訳に『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『だいすきな 先生へ』『めを とじて みえるのは』『ばあばに えがおを とどけてあげる』『あらしと わたし』『ほうきぼしの まほう』『トーストちゃん』(すべて評論社)などがある。
担当編集者より
ごはんを食べてくれない赤ちゃんにやきもきする「子育てあるある」に始まるこの物語。新しい世界との出会いが子どもに刺激を与えてくれること
を教えてくれます。ぜひ、お子さんと楽しく声にだして読んでみてください。おいしそうに食べる動物たちの姿や、「カリカリ」「サクサク」と
いったおもしろい音に、食べることがもっと楽しくなりますよ!