丘のむこう、きらめく川のほとりに、一軒の家が建っている。そこで12人の子どもが生まれ、育ち、巣立っていった。……農場の跡地の持ち主になった画家のブラッコールさんは、くずれかけた農家がまだ建っていることを知り、壊してしまう前に、壁紙や家具の切れはし、残されていた新聞、ポスター、洋服、カーテンの生地などを拾い集めました。その材料を使って、昔、ここに住んでいた人たちの生活をいきいきと再現したのが、この本です。家そのものはなくなっても、家の歴史や住んでいた人たちの思いはずっと生きつづけていく、というメッセージが伝わります。細部まで丁寧に描きこまれた色彩豊かな絵は、見るたびに新しい発見があります。何度でも眺めたくなる絵本です。
ソフィー・ブラッコール 作
/ 山口文生 訳
- カテゴリ
- 絵本
- シリーズ名
- ISBN
- 9784566081048
- 税込定価
- 2,200 円
- 発売日
- 2024年10月
ご購入は、全国の書店、またはネット書店よりご購入ください。
※書店によっては、在庫の無い場合や取扱いの無い場合がございます。あらかじめご了承ください。
著者プロフィール
ソフィー・ブラッコール
オーストラリア生まれの絵本作家。シドニーでデザインを学び、のちニューヨークに移り住む。『プーさんと であった日―世界で いちばん ゆうめいな クマの ほんとうに あった お話―』と『おーい、こちら灯台』で二度のコールデコット賞を受賞。ほかの作品に『あかちゃんの木』『とびきりおいしいデザート』などがある。
山口文生
翻訳家。英米の絵本や物語の翻訳を手がける。おもな訳書に『きょうは みんなで クマがりだ』『ぼく、お月さまとはなしたよ』『大きくなるって こんなこと!』『プーさんと であった日―世界で いちばん ゆうめいな クマの ほんとうに あった お話』などがある。